狸小路5丁目に株式会社三室印房さん。明治に札幌駅前で創業され、狸小路は1945年(昭和20年)に狸小路に移ってきた老舗のハンコ屋さんです。
こちらは5月1日の時点で、狸小路では閉店をしていました。
移転先は北区の北18条駅近くです。
新店舗のお店を訪れて買い物もしたので、お店の方からお話を伺いました。
狸小路の5丁目の株式会社三室印房が5月1日をもって閉店
三室印房は狸小路5丁目にあったお店です。
歴史的に言うと、狸小路は印鑑を扱うお店がたくさんあり、今も数店舗が営業されています。
昔は軍隊の給料袋を受け取るときに印鑑が必須で、多くの兵隊さんが狸小路に印鑑を求めて買いに行ったそうです。
三室印房も明治期に札幌駅まで創業し、昭和20年(1945年)に狸小路へ移転してきました。
今は3代目の娘夫婦が営んでいます。5月7日に北区の北海道大学と北18条駅の間に移転オープンを決めたとのことでした。
北18条駅近くの三室印房へ行ってきた
まるっと円山は普段は札幌市中央区を中心に扱っている地域情報サイトです。 なかなか他の区へ取材をする事はないのですが、たまたま北区の北海道大学へ行く機会があったので、三室印房さんも寄ってみました。
新しいお店の前に立つと、創業明治16年という重々しい看板がかかっています。 ちょうど郵便局も隣にあるので、わかりやすい場所だと思いました。
店内にははんこや印鑑入れ、表札などなど、ザ・ハンコ屋さんのラインナップが並んでいます。
印鑑も300円から1,650円の最高級品まで並んでおり、非常に興味深いです。
しかも、嬉しいことに5月7日にリニューアルオープンしてから4日後に訪れたので、セールをやっていました。
いつまでやっているのかは不明ですが、2割引で印鑑やケースが買えたので、非常にお得でした。
端数までおまけしてもらって、昔ながらの商売という感じがしました。
移転の理由を聞くと、2年前に2代目だった先代が亡くなり、思い切って今回こちらに移転を決めたそうです。
2代目は職人気質で、非常にこだわりが強い方とのこと。生前は了承をもらえなかったのですが、亡くなって2年間も経つし、思い切って移転を決めたというお話でした。
狸小路もインバウンドで賑わいつつあり、客層も大きく変わっています。
三室印房さんの移転も時代の流れの必然であり、もう狸小路には戻らないとのことでした。
幸い昔からのお客さんは地下鉄で買いに来てくれたり、近所の飲食店の方が買いに来てくれるそうです。早くも地域に馴染みつつあるというお話を聞きました。
気になるのは、狸小路の跡地です。
まだ何をしようかは考えていないけど、インバウンドもあるので、インバウンド向けのお店にしたいと話されていました。
でも、私たちだけでなく、親戚一同で話し合って決めることなので、まだ何をやるはこれから相談して決めます。
そうおっしゃっていたので、さすが歴史の長いお店の事情だなと印鑑を買いながら思いました。
編集後記
狸小路から老舗のお店がなくなり、新しくインバウンド向けのお店が増えるのは時代の流れかもしれません。
珍しい象牙を眺めながら時代の移り変わりを感じました。
まだセールをやっているかわからないのですが、機会があったら覗いてみてください。
【株式会社三室印房】 狸小路の閉店
■営業時間:不明
■定休日:不明
■電話番号:不明
■住所:〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西5丁目
【株式会社三室印房】 2024年5月7日リニューアルオープン
■営業時間:不明
■定休日:不明
■電話番号:不明
■住所:〒001-0017 北海道札幌市北区北17条西4丁目2−3 ライオンズマンション北大前 第2
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