札幌市中央区では、7月から8月にかけて、10以上のお祭りと盆踊りが各地で開かれています。
その中でも、最も伝統的なスタイルの盆踊りを行なっているのが、北海道神宮の北駐車場で行われている宮の森納涼盆踊りです!
宮の森納涼盆踊りがすごいのは、昔ながらの丸太で作った櫓(やぐら)で踊っていることです!札幌でも他に類を見ない伝統的な盆踊りが特徴になってます。
初めて見た時は、「いまだに丸太で櫓(やぐら)を組んでいるなんて!」と驚きました。
なぜこのような丸太のやぐらのスタイルを守っているのでしょうか?2023年に宮の森盆踊り同好会をインタビューをし、丸太櫓にも登らせてもらったので、紹介をします。
宮の森納涼盆踊り大会とは
・日付 8月14日(月)、15日(火)、16日(水)の3日間
・場所 中央区北海道札幌市中央区宮ケ丘474「北海道神宮北一条駐車場」
宮の森納涼盆踊り大会は、毎年8月14〜16日の3日間に渡って、北海道神宮北一条駐車場で行われているお祭りです。
こちらのお祭りの特長は、歴史の深い手作りの昔ながらの盆踊りです!
1950年代、1960年代のお祭りは、丸太で櫓(やぐら)を組んでいたのですが、徐々にそのような姿を見かけなくなってしまいました。
しかし、宮の森納涼盆踊り大会は今でも昔ながらの丸太を組んだ伝統的なスタイルで行われています。
盆踊りも、北海盆唄を踊るときは、全て生演奏なんです!
太鼓や笛、鐘、唄まで、すべて宮の森盆踊り同好会の方々が演奏されます。
他の場所のお祭りでは、録音された音源を流すところが大半ですが、昔からのやり方を今に受け継いでるのが宮の森納涼盆踊り大会の魅力です。
また、北海道神宮で開かれているので、開拓神社みたま祭と合わせて、行われています。
伝統的なお祭りと合わせて行われているので、歴史的な深みもあるお祭りです。
宮の森納涼盆踊り大会の櫓(やぐら)から見た風景
今は珍しくなった丸太で作った櫓(やぐら)。
いったいどんな風景が見えるのでしょうか?
2023年にまるっと円山は、宮の森盆踊り同好会から許可をいただき、やぐらを登らせてもらったので、紹介をします。
中に入らせていただくと、木の丸太と鉄のハシゴや足場で組んでおり、立派な建築物です。
しっかりと丸太を紐で結び、鉄のハシゴや足場が組まれています。
中には、荷物置き場やPA(音響システム)も設置されていました。
上に登ると、ビルの2階に匹敵するでしょうか?
遠くの右奥に六花亭の北海道神宮茶屋店が見えます。
ゆうにそこを超える高さなので、登った時は恐ろしさもありました。
そこに太鼓が配置されていて、北海盆唄の歌詞カードもあります!
この高さのやぐらを自分達で建てるのは大変で、朝の7時くらいからやっているそうです。
大変だと思うのですが、2024年も同じように建てられており、末長くやっていただければと思いました。
宮の森納涼盆踊り同好会の方々にインタビューをしてみた
2023年にまるっと円山が取材をさせていただいた時、同好会の阿部さん(右)にインタビューをさせていただいたので、紹介します。一部のインタビューは左の男性にも答えていただきました。
ーー 盆踊りの演奏の練習はいつぐらいから始まるんですか?
そうですね、7月の後半ぐらいから練習が始まり、本番前までやっています。その間にやぐらを立てたり、いろんな準備を始めながら、同時に練習も進めていきます。
ーー 昔ながらのやぐらにこだわる理由はありますか?
いや、特にこだわりというより、昔からやってきたことですからね。昔からやってきたことをずっと続けています。
丸太は北海道神宮の林の中で倒れた木を取っておいてもらって、使ってきてたんですよ。でも、もしかしたらこれが最後になるかもしれない。
ーー そうなんですか!?
危険度だとか、いろんなことを考えたら難しいかなっていうところもありますね。だんだん作り手も年を取ってきたというのが課題です。でもなかなかこういう形で作っているところはないので、なるべく残したいと思ってるんですけど。
ーー たしかに。残してほしいです。本当にすごいですね。
本当にみんなで朝の7時から作るんですよ。今年(2023年の当時)は朝の7時から13時半か14時ぐらいまでやったよね。うん。32度ある日に。
ーー これは。大人がみんなでやるんですか?
そうです。お父さんお母さん、みんな頑張ってくださいますよ。子供たちも別のことで協力をしてもらいます。同好会の会員さんは結構若い方が多いですね。
子供たちも成長して、太鼓も一生懸命打つようになるのが、すごく嬉しいですね。
ーー いいですね。宮の森に住んでいる方を中心にやっているんですか?
以前は、札幌の宮の森地区でやっていたんですが、宮の森納涼盆踊り同好会になってから、他の地域から受け入れるようになりました。遠くからも来る人が増えてきていますね。遠い方は手稲などから通ってきてくれています。
ーー そうですか!お兄さんは何年くらい関わっているんですか?
私は7歳からですから、もう20年近くになりますね。コロナ禍の4年を除いて、16年間くらいは関わっています。
ーー すごいですね。子供の頃から参加して、大人になっても続けているんですね。
そうですね。大人になって地方に出ていく人もいますが、夏休みの時期には戻ってきて再会する場所になっています。
一番遠い人は、沖縄から夏になると札幌の宮の森まで戻ってくることもあるんですよ。
ーー いいですね。こういう場所があるのは素晴らしいですね。
そうですね、故郷に戻ってくる場として大切にしていきたいです。
ーー もし、宮の森納涼盆踊り同好会に入りたいという人がいたらどうすればいいですか?
申し込んでいただければ、特に審査はなく、ご連絡させていただきます。ぜひ体験してみてください。
【宮の森盆踊り同好会】
宮の森盆踊り同好会 阿部さん(写真右)の連絡先
TEL 090-3116-5051
会長さんの連絡先はこちらです。
宮の森盆踊り同好会会長 金井義幸さん
住所:札幌市中央区宮の森3条10丁目4番10号
TEL:011-621-2689
携帯:080-6070-2664
Mail:kanamiya@jcom.home.ne.jp / kanamiya0812@gmail.com
2023年の演奏の様子
編集後記
2023年に取材をさせていただくと、宮の森盆踊り同好会のみなさんが笑顔でピースをしてくれました!
仲が非常に楽しそうです!
しっかりとお兄さん・お姉さんが年下の子たちの面倒を見ていて、昔ながらの地域全体で子育てをするという精神が今も息づいていました。
2024年もやられているので、ぜひ気になった方は見に行ってみてください!
みなさんが努力された生の演奏が本当にグッときます!
2024年7月・8月の札幌市中央区の夏祭り・イベント情報まとめはこちらです。
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【宮の森納涼盆踊り】
■開催日:2024年8月14日(月)、15日(火)、16日(水)
■時間:18:00〜21:00
■場所:〒064-0959 北海道札幌市中央区宮ケ丘474「北海道神宮北一条駐車場」
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