2023年から4年ぶりに復活した裏参道夏祭り。2024年も7月7日(日)の12時から19時まで行われます。
お祭りの準備のため、6月6日(木)に裏参道商店街の方々と出店者で、出店者会議開催が開かれました。
裏参道のお祭りは、裏参道にある地域のお店が出店するので、他の縁日のお祭りとはラインナップが違うのが特長です。
そのために1ヶ月前に集まり、札幌市食品衛生課の指導や札幌市中央消防署の説明などがあり、細心の注意を払って準備が進められていました。
独自のお祭りを続けるため、裏参道商店街がやっている地道な努力を紹介します。
裏参道夏祭りの出店者会議の2024の様子
裏参道夏祭りの出店者会議は2024年6月6日(木)の15時、円山まちづくりセンターで集まって開催されました。
ここではその模様を紹介します。
実行委員長たちからの挨拶
まず、最初に集まって行われたのが挨拶です。
前年は渡部会長を始め、4人でスタートされた裏参道夏祭り。2023年のインタビューした通り、人数も少なく、ノウハウも途切れていたため、毎週集まって会議するなど、それはもう大変でした。
▼ 2023年に取材した裏参道商店街の渡邉会長へのインタビューです。
しかし、2024年は円山で飲食店を営む三瓶さんという方が実行委員長を引き受けてくれました!出店者会議では、強いリーダーシップを持って裏参道のお祭りをやることを挨拶されていました。
具体的には、「違法な出店は取り締まる」と発言されていたのが印象的です。
渡邉会長のお話だと、裏参道のお祭りに限らず、お祭りはこっそりとタダ乗りしようとする人がいます。
たとえば、飲食店の屋台は事前に札幌市保健所に売るメニューを確認してもらうなどの正規の手続きが必要です。しかし、保健所のチェック後にこっそりとテーブルと焼き台を出して飲食物を売る人がいます。
食中毒が起きるとお祭り自体が中止に追い込まれてしまうので、本当に保健所のチェックなしに飲食店の出店を出すのはやってはいけません。
でも、まわりの迷惑を考えず、「自分達だけ良ければいいや」と考える人もいるのも事実です。
三瓶実行委員長は、「絶対に許しません。ここにいる出店者の方々は出店料を支払っていただいていいます。違法な出店のタダ乗りは今年から厳しく取り締まっていきます」と言われていたのが印象的でした。
お店から集めた出店料は、お祭りの時に地域住民のマンション区域を守るためのカラーコーンやゴミ箱の準備などに使われます。
違法なお店が出店してしまうと、食中毒が起きてお祭りが中止に追い込まれたり、まじめに準備している人へ負担がかかってしまいます。
違法な出店を注意するのは大変で面倒なことですが、非常に大事なことです。強いリーダーシップを持って裏参道夏祭りが運営されることを告げる挨拶でした。
こういうしっかりしたリーダーシップがあると、今年も来年もお祭りを続けられるので、地味ながらありがたいことです。
札幌市保健福祉局保健所の事前チェックと説明
お祭りは夏にやるので、食品の取り扱いには特に注意が必要です。
食品の調理加工は簡易なものに限られ、固定店舗での野菜のカットや焼くだけの調理が推奨されています。
食中毒防止のためには、温度管理が非常に重要です。手袋も汚れたらすぐに交換することが求められます。こうした注意事項について、札幌市食品衛生課の方から詳しい説明がありました。
また、6月6日(木)の出店者会議では、すでに全部の屋台の飲食店が売るメニューを札幌市保健福祉局保健所に提出しているそうです。
6月6日(木)の出店者会議の前には、札幌市保健福祉局保健所から改善点のある屋台が説明を直接受けていました。
食中毒を起こさないように、1ヶ月前から調理するメニューが決まっていたり、保健所の指導を受けているので、こういう努力が大事なんだと発見になりました。
安全対策の徹底
札幌市中央消防署も参加し、火器設備の規制や露店の安全管理についての説明が行われました。
消火器の設置は義務付けられており、炭火は火災の原因になるため特に注意が必要です。
札幌市中央消防署の方は、「炭火を利用するときは炭火とテーブルの間に耐熱板を必ず入れてください。お祭りでの一番の火災の原因になります」と言っていました。
こうした安全対策を徹底することで、安心して楽しめるお祭りを実現しているそうです。
お祭りの準備の効率的な運営
また、ガス機器などのレンタルも一括して手配することで、効率的な運営を図っています。
例えば、80店舗それぞれが個別に業者を呼ぶとトラックが80台も来て、お祭りの時間になっても道を塞いでしまって大変です。
それを裏参道商店街がまとめて業者を手配することで、これを防ぎます。
レンタル備品の貸し出しをする有限会社リブ・アクティブの方も出席され、説明とレンタル備品のリストが配られていました。
この辺りも20年間の実績とノウハウと積み上げてきた裏参道の夏祭りならではの地道な努力です。
各丁目ごとの話し合いと役割分担
渡邉会長によれば、お祭りを成功させる出店の鍵は事前準備にあります。
お祭りで問題になりがちなのが、ゴミ出しや警備の問題です。当日は裏参道の夏祭りにたくさんの人が集まるので、どうしても居住スペースのマンションに人が入ったり、ゴミを散らかしてしまうなどのマナー違反が出てくるそうです。
そこで、ゴミ出しなどの管理は丁目ごとにグループを作り、誰が時間帯の当番をするかなどを出店者会議で決めることで、スムーズなお祭り運営を目指しています。
今回も、お祭りの説明が終わった後、各丁目ごとに出店者さんたちが話し合いをし、当番を決められていました。
裏参道のお祭りは非常に治安が保たれていますが、それは事前にしっかりした準備があったようです。
将来への展望
現在、円山裏参道のお祭りは北海道神宮との直接の関係はなく、町おこしを目的としています。
しかし、実行委員会メンバーの浅井さんによると、来年以降は子ども神輿を導入し、より北海道神宮の裏参道に根付いたお祭りを目指しているそうです。
今年の裏参道夏祭りの無事の成功と来年以降のパワーアップが楽しみになる挨拶もありました。
編集後記
今年も安全で楽しい円山裏参道夏祭りになるよう、実行委員会と出店者の皆さんは準備をされていました。
2024年7月7日(日)の開催が楽しみです。
渡邉会長もおっしゃっていましたが、円山裏参道夏祭りは独自の出店があるので、「今年もやるんですか?」と電話があるそうです。
なんと帯広からも連絡があるそうですよ!
そんな注目されるお祭りを運営するには、事前のしっかりした準備がありました。今年も安心して楽しいお祭りが開かれるので、非常に楽しみです。
まるっと円山では、またお祭りに関する詳細や新しい情報が入り次第、随時お知らせいたします。
今年はどんなお店が出店するかも、おいおい紹介していきます。
▼ 2023年の時の
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