2023年8月14日(月)〜 8月16日(水)の3日間、札幌市中央区の北海道神宮の北駐車場で4年ぶりに開催している「宮の森納涼盆踊り」に行ってきました。
今回、私たちは「宮の森納涼盆踊り」初日の8月14日(月)に行ってきたのですが、到着してびっくりしました。
なんと丸太で作ったやぐらの上に太鼓や尺八、鐘、生歌で生演奏をする方々がいるのです!
昭和の盆踊りが宮の森地区では地元の方の手でまだ残されているの!?
思わず嬉しくなってびっくりしたので、紹介します。
2023年 北海道神宮北駐車場の宮の森納涼盆踊り
宮の森納涼盆踊りは、1954年(昭和29)から開催されている地域のお祭りで、毎年8月のお盆に合わせて3日間行われています。
宮の森地区の地域に住民が増えるたびに広場や公園などの場所を転々としていたのですが、雨が降るとドロドロになって、盆踊りどころではなかったそうです。
そこで1974年(昭和53年)にその悩みを見ていた北海道神宮の前田宮司さんに声をかけてもらい、北海道神宮の駐車場へ移転。
北海道神宮の中にある開拓神社の「みたま祭り」と同時開催するようになっています。
2023年8月の予定は以下の通りです。
・8月14日
18:00 開拓神社宵宮祭り
19:00〜20:00 子供盆踊り
20:00〜21:00 大人盆踊り(親同伴で子供もOK)
・8月15日
9:00 開拓神社例祭
19:00〜20:00 子供盆踊り
20:00〜21:00 大人盆踊り(親同伴で子供もOK)
・8月16日
18:00〜19:00 子供仮装大会受付
19:00〜20:00 子供仮装大会盆踊り
20:00〜21:00 大人盆踊り(親同伴で子供もOK)
宮の森盆踊り同好会の方にスペシャルインタビュー
今回はあまりにも宮の森納涼盆踊りの演奏と踊りがすごかったので、宮の森盆踊り同好会の方に、まるっと円山のライターであるハラちゃんがインタビューしました。
この宮の森納涼盆踊りは何年くらい続いているんですか?
これはもう60年以上やってるんですよ。ぼくがこんな小さいチビの時に踊ったのを覚えているんです。私は今年75歳になるので、もう70年近くやってるんですね。
おじさまは小さい時から宮の森盆踊り同好会さんに入っていたんですか?
昔は同好会なんてなかった。地域の人がただ集まって歌ってたんです(1954年 / 昭和29年)。
お稲荷さんが十二軒川(琴似川)の横に広場があって、そこで踊ってたんですよ。けれども、そのうち同好会ができて(1971年 / 昭和46年)、もっとしっかりした組織でやるようになったんです。
同好会さんは誰が演奏をやられているんですか?歌を歌う人と?
全部で4種類です。太鼓の人が中心なんですよね。次が歌です。そして笛があって、鐘がある。この4つと、あと踊りですね。
これを1ヶ月ぐらい前から練習してるんですよ。
やっぱり!
練習してやるんですけど、今回はもう3年ぶりだから、みんないろいろ忘れてね(笑)
あーでもない、こうでもないと言いながらやってました。
じゃあ思い出しながらやってたんですね(笑)
そうそう。もっと大事なのはね、向こうに見えるやぐらが木で立っているでしょう?あれは、もうみんなほとんどないんです。
どういうことですか?
他の地域はやぐらを立てるという技術が、もうほとんどなくなっちゃったからです。あんな丸太で物を作るなんていう時代は終わっちゃった。
あー!なるほど!
だけど、宮森盆踊り同好会が手作りで全部やぐらを立てているんですよ。毎年「去年は確かあっちだった」とか、「あそこはこっちだった」とか言いながら。
この3年間はコロナ禍でお祭りがなかったから、もっと大変だったんだけどね。今年も「いや、3年前はもうちょっと向こうになかった?」ってみんなで大騒ぎしながらやってたんです(笑)
なるほど!そうなんですね。
今までいろんな盆踊り見てきて、私はこの宮の森の盆踊りの演奏を見てきて、グッときたんですよね。
いい意味で昔に帰った気持ちになりました。
もう、まったくの手作りですからね。みんな下手くそもいるわけですよ。これが味があるんですね。
みんながプロの玄人(くろうと)ばっかり出てきたって、面白くないんですよ(笑)
「この人、カラオケで練習してきた方がいいんじゃないの?」と思う人も、この会場で歌っている!それがいいのね。
それが懐かしい感じがすごくして、私も感激しました。
盆踊りの中にはテープだけだったり、プロ中のプロみたいな人がいるのもあって、それはそれでいいと思うんですけど……。
ここにもプロすぎるみたいな人もいるんですよ。いるけど、その人たちもちゃんとみんなに合わせるわけですよ(笑)
最初に歌ってたお姉さんはうますぎてプロなのかな?と思ってたんですけど、次のお姉さんは慣れてないのかな?ってところが、逆によかったです。
お話、ありがとうございました。
いえいえ、こちらこそ。あちらの募金箱の横にこのお祭りの歴史とスケジュールも書いてあるので、見てみてくださいね。
はい!感激したので、募金もしてきちゃいました。ありがとうございます!
宮の森盆踊り同好会の方、詳しいお話をありがとうございました。
宮の森納涼盆踊りには屋台・出店も登場!
宮の森納涼盆踊りでは、屋台・出店も出店されていました。
5つのお店を紹介します。
かき氷が300円で売られていました。暑い夜にぴったりですね。
こちらはフリフリポテトのお店です。400円で楽しめていいですね!
こちらはフランクフルト400円!
あれ!?同じ人?と思った人もいるかもしれませんが、この2店舗はご夫婦でやられているお店です。
写真を恥ずかしがった奥さんの代わりに、旦那さんが2店舗目もポーズを決めてくれました!
最後は焼きそばからお焼き、とうふナゲットのお店です。
いか焼きや焼きとりだけでなく、生ビール500円、ジュース150円で販売していました。
募金箱もあり!
忘れてはいけない募金箱!
4年ぶりの再開と宮の森地区の高齢化と少子化により、今まで寄付金でまかなってきた活動費が少なくなって困っているそうです。
今後の同好会の維持活動に役立てられるそうなので、行かれる方はチェックしてみてください。
編集後記
やぐらも同好会の皆さんの生演奏も全部手作りで、私の生まれる前の北海道の盆踊りにタイムスリップした気分になりました。
古き良き盆踊りです!
2023年はいろんな盆踊りを見てきましたが、ここの宮の森納涼盆踊りは一見の価値ありです。これぞ昭和の伝統的なスタイルで、地域密着なのに感動しました。
【宮の森納涼盆踊り】
■開催日:2023年8月14日(月)、15日(火)、16日(水)
■時間:18:00〜21:00
■場所:中央区北海道札幌市中央区宮ケ丘474「北海道神宮北一条駐車場」
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