豊平川花火大会は人混みが多くて、あまり行きたくないという印象を持っていませんか?
私は大学生時代にデートで花火大会に来て、
「こんなに花火大会も地下鉄も混んでいるなら、もう2度と豊平川花火大会には来ない!北海道の花火大会は地方にしか行かない!」
と固く誓った過去を持つ女です。
当地域メディア編集部のライターのハラちゃんのような経験を持つ人は、たくさんいるのではないでしょうか?
しかし、最近は主催者側の北海道新聞さんは、「分散来場・早期来場」「オススメのエリアは豊平川右岸」と告知をしています。
豊平川の右岸だったら花火大会も見やすく、地元の人もオススメされているのを取材中にまるっと円山では知りました。
というわけで、今回は豊平川花火大会は右岸と左岸の混み具合を確かめてみるべく、右岸の幌平橋(中の島駅側)から見てみました。
穴場は意外な形であったので、2024年以降の豊平川花火大会の参考になれば嬉しいです。
2023年豊平川花火大会のマップ
こちらが豊平川花火大会の2023年のマップです。
×の印は花火大会中は立ち入り禁止のエリアと、18時や19時10分などの一定の時間になったら立ち入り禁止となる橋をマークしています。
この記事では、幌平橋を挟んだ幌平橋駅側を豊平川左岸。中の島駅側を豊平川右岸と表しています。
17時15分 大通駅〜中の島駅
さて、調査の最初は大通駅からスタートです。だいたいみんな、大通駅で合流して、混み合ってくるはず。
札幌の南北線大通駅は、鮮やかな浴衣をまとった人々の姿が駅を彩っています。
豊平川花火大会に向かうために南北線に乗った乗客が最初に降りたのは、中島公園駅です。ここで、10〜20代と思われる浴衣の人々が多く降りていきました。
次の幌平橋駅に到着すると、ここでもたくさんの浴衣を着た人々が降りました。
どちらもかなりの人数が降りていき、まだ、中の島駅が穴場だと知る人は少ないようです。
実際に、中の島駅で降りる人は少数でした。浴衣を着ている人もわずか2人だけ。
5時半頃にはもう少し混んでいると思っていましたが、それほどでもありませんでした。
まだまだ中の島駅で花火を見ようと思っている人は少ないようです。
・17時台の中の島駅は降りる人も少ないので、河原の土手で場所取りもしやすい
17時30分 中の島駅から会場へ向かう道路
中の島駅の階段を上がり、1番出口から外に出ると、あたり一面はお祭りのような雰囲気に包まれていました。
駅から豊平川に向かうまでの1本道に並んでいるお店やコンビニが、お店の前に出店を出しているのです。
農家の息子や唐揚げ屋さん、セイコーマートなどのお店の前では、スタッフさんがせっせと焼き鳥などを売っています。
また、中の島駅にはマックスバリュがあり、お菓子やおつまみ、飲み物を買うのにとても便利でした。
豊平川花火大会では屋台の出店が禁止されています。
南北線の中島公園駅や幌平橋駅の周辺は、もともと住宅街ではないため、商店が少ないです。駅を降りても、飲食店や商店を見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
一方で、中の島駅周辺は住宅街なので、食べ物を買うのには大変便利でした。
飲食物の買い出しという点でも、中の島駅は穴場のようです。
・中の島駅と豊平川の間の道は、飲食店・スーパー・コンビニも豊富なので、買い出しもしやすい
(マックスバリュ、セイコーマート、農家の息子、唐揚げ屋さんなど)
17時35分 豊平川花火大会の左岸(幌平橋駅側)の観覧場所
幌平橋の観覧場所に着くと、左岸(幌平橋駅側)はかなりの人が土手を歩いています。
花火打ち上げ場所が幌平橋よりも奥にあるため、ひっきりになしに土手の歩道を人が移動しており、近くで花火を見ようと詰めていました。
ここに豊平川花火大会の特別招待席があるので、なるべく綺麗に、大きな花火を見たい人は、幌平橋駅側から降りて行くようです。
対岸から写真を撮ってみると、18時20分の時点でぎっしりと豊平川の右岸の土手は人で埋まっていました。
・幌平橋駅側は、場所取りをしたい人が殺到するため、17時台からかなり混み合う。
・豊平川左岸は視界をさえぎるものがないので、打ち上げ花火の小サイズから特大サイズまで見たい人にオススメ。
・ただし、人が多く押し寄せるので、詰めて座らなくてはならず、10〜20代くらいの体力ある人に向いてる。
17時35分 豊平川花火大会の右岸(中の島駅側)の観覧場所
一方で、幌平橋を挟んで対岸の中の島駅側は、逆の現象が起きていました。
18時20分の時点で、花火の打ち上げ場所から近いほうはまだ全然空いており、いい場所で見ることができます。
18時30分で見ると、少しずつ埋まってはいきますが、まだ座りたい場所を選ぶ余裕がありました。
中の島駅側の幌平橋のふもとは、逆に早めに埋まっていきます。
17時40分〜50分にかけて埋まっており、18時30分では、土手に座る人はいっぱいでした。
どうやら中の島駅で降りて花火を見る人は、「花火が終わったら早く駅に帰りたい」と思う人が集まるようです。
18時台に到着する人は、中の島駅から幌平橋まで歩いて行き、さらに奥の打ち上げ場所近くまで行くとまだ座れる席があると感じました。
・中の島側は、2023年現在は穴場であり、17時台から行っても、場所取りをしやすい。
・豊平川右岸は川の木々で視界をさえぎられるので、打ち上げ花火の中サイズ〜特大サイズまで見たい人にオススメ。(一番小さいサイズの打ち上げ花火までは見れない)
・場所を選べば、人との距離も離れて見やすいので、20〜40代のファミリー層、50代以上に向いている。
19時20分 花火開始20分前の幌平橋(豊平川右岸の中の島駅側)
こちらが19時20分の時点の幌平橋付近です。
19時40分に花火開始なので、あと少し。
豊平川の河川敷には座るスペースが若干ありますが、ほぼ満員でした。
対岸の幌平橋駅方面もものすごい人数で埋まっています。
この時間帯になると人数も多いので、スマートフォンもつながりにくくなっていたのが印象的でした。
・19時40分前の19時台になると、人が大勢集まるので、携帯電話の電波はつながりにくくなる。
19時40分 豊平川花火大会開始
花火大会は素晴らしかったです。色とりどりの花火が空に舞い上がり、歓声がこだましています。マスクを着用している人も少なく、コロナが終息に向かっていることを感じました。
花火大会の観覧場所から見ると、ナレーションも聞こえます。それにより、「今、どのような花火が打ち上がっているのか」がより明確に理解できるというメリットがあります。
穴場である藻岩山からでは遠すぎてナレーションが聞こえないでしょうし、ネットの中継ではそれも難しいです。この点において、道新・UHBが推奨する観覧場所から観覧するメリットを実感しました。
花火大会は1部・2部・3部の構成になっています。1部では最初に確保した席から花火を楽しみましたが、だんだんと座るのが辛くなってきました。他の場所からも見てみたいと思い、移動してみること。
打ち上げエリアに近づいてみると、多くの人がいましたが、それでもまだ余裕がありました。中島公園駅や幌平橋駅方面の豊平川左岸から観ていたら、もっと混雑していたと思います。
当然のことながら、花火に近づけば近づくほど、花火は大きく見え、その迫力を実感できました。
ただ、帰りの混雑を考慮すると、花火打ち上げエリアの近くで観ると帰りにくいかもしれません。しかし、花火大会終了後にしばらく待つことが許容できるなら、ここからの観覧もオススメです。
・豊平川の右岸(中の島駅側)は、駅に近い幌平橋側から埋まっていくので、早めに帰りたい人が多い。
・打ち上げエリアに近づけば近づくほど、帰りにくくはなるが、19時台に来ても見やすいし、迫力もある。
・帰りの混雑に巻き込まれても待てる人なら、豊平川の右岸(中の島駅側)の花火打ち上げエリア近くに行くのもオススメ
20時20分 中の島駅まで帰る
豊平川花火大会の3部がスタートしようとしたので、まるっと円山はひと足先に帰宅することにしました。
学生時代に豊平川花火大会に来て、満員電車に押しつぶされそうになった恐怖の過去が私にはあったからです
我々は余裕を持って帰宅しようとしたのですが、意外とみなさんも3部の花火を観ずに帰るのですね。
すでに駅に向かう道路は帰宅する人でいっぱいになり、地下鉄のホームもかなり混み合っています。
また、学生時代の豊平川花火大会の満員電車の悪夢が……
まるっと円山の女性ライターの脳裏によぎる苦い記憶。
しかし、到着した地下鉄は特別ダイヤを走らせてくれていたので、かなりガラガラです!
中の島駅の時点で、席に座ることができたので、ゆったりと大通駅まで戻ることができました。
順々に人が乗ってきて、かなり地下鉄は混み合っていたので、帰宅面でも中の島駅は穴場だと思いました。
2024年は中の島駅で降りて、豊平川花火大会に参加するのもオススメです。
・大通駅や札幌駅に向かう人は、中の島駅、幌平橋駅、中島公園駅の順に地下鉄が停車するので、それに合わせて混み合う。
・中の島駅なら、帰りの満員電車に巻き込まれる可能性は少なく、なんなら地下鉄の電車の椅子に座れる可能性がある。
編集後記
というわけで、花火大会の主催者側が告知をしていた、豊平川の右岸の中の島駅側は見やすいというのは本当でした。
南北線の中の島駅側で見やすかったので、東豊線の学園前駅側の観覧場所は、もっと人が少ないことが予想されます。
18時台に来ても場所取りをしやすかったので、豊平川の花火大会を見にきたい人にはオススメです。
豊平川の右岸である中の島駅側は非常に観やすかったです。来場者もリピーターが多く、すでにここが見やすいことを知っているようでした。
来年はもう一つの見やすいスポットである学園前駅側の観覧場所に行ってみたいですね。
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